New Year in New York

2015年1月

 

 

あけましておめでとうございます。皆様、どちらで新年をお迎えですか?

ベルギー、日本、タイ、香港・・・最新号のボナ・ペティオンラインを読んでくださっている方々が世界中に散らばっているなんて、冊子のボナ・ペティの頃には考えられなかった、うれしいことです。今年もどうぞよろしくお願いいたします。            

  松飾ならぬクリスマスリースが車に!
  松飾ならぬクリスマスリースが車に!


    《カウントダウン》


ニューヨークの新年は「カウントダウン」で始まります。一番有名なのはタイムズ・スクエアですね。あそこでカウントダウンを迎える人たちは、何時間も前からスタンバイして場所取りをします。寒空の中、トイレはどうするのかしら・・・など考えると自宅でテレビを見ているのが一番、ということに落ち着きます。地元の人は自宅や友人宅、親せき宅等で新年を迎えるのがほとんどではないかと思われます。



      自由の女神像のあるリバティ島付近であがる新年の花火
      自由の女神像のあるリバティ島付近であがる新年の花火

 

アメリカではニューヨークに限らず、大小問わずカウントダウンが行われて、地元の花火も打ち上げられるので、タイムズスクエアに限らず、近所のお寺に除夜の鐘をつきにいくぐらいの感覚で、ちょっとそこまで花火を見に行ったりもします。あまり知られていませんが自由の女神像の頭上にも毎年花火が上がります。ハドソン川でクルーズ船の中でパーティーをしながら大晦日を楽しむ人たちもいて、船がたくさんリバティ島に集まります。マンハッタンからは対岸のニュージャージーにも花火が見られます。


               

              お正月》


カウントダウンが終われば新年。だからといってお正月があるわけではなく、一般的には「Happy New Year!」を言ったあとは一晩寝て、もう日常です。ニューヨーク市の公立小学校が13日から授業があることからもわかると思います。毎年、年明けには「日本では3日間お祝いするのよ。アメリカは味気ないわ~」と人種も様々なママ友たちにぶつぶつ言うのが私の恒例行事(?)ですが、みんな口をそろえて「ちょっと早すぎるわよね。夏休みは2ヵ月半もあるのに冬休みは短すぎるわ」と同調してくれます。


     マンハッタンの中華街の旧正月はものすごい人出
     マンハッタンの中華街の旧正月はものすごい人出

ニューヨーク市には様々な民族が集まっていますが、新年を「お正月」として三日間もお祝いするのは日本人だけなのかしらと毎年思います。ところで、成長著しい中国人コミュニティは1月終わりか2月の初めごろに「旧正月」を祝います。そしてこの旧正月をニューヨーク市の公立学校のお休みに組み入れようという運動が繰り広げられているようです。我が子の通う小学校でも数年前に、「旧正月をお祝いする目的で休む場合は欠席にしません」というお便りが学校から届いていたので、旧正月が祝日として正式に休日になる日も近いのかもしれません。

 

草の根レベルでも、お母さんたちがクラスにやってきて旧正月のお祝いにクラスの子どもたちに餃子やコインチョコのお年玉をふるまったりしていました。

そうやって草の根レベルで浸透させることは、議会でロビー活動を行うのと同じぐらい、いや時にはもっと力があるように思います。色々な民族を見ていると数の力や団結力をまざまざと見せつけられることがあります。ニューヨークはパワーあふれる街です。漫然と過ごしているとこのパワフルさに疲れることがありますが、何かをしようとすると色々なパワーを吸収してこちらも力が湧いてくるような気がします。