おにぎらず

 

2016年10月

暑さが和らぎ気候がよくなってくると行楽シーズン、お弁当の季節ですね。
おにぎりかサンドイッチかといえば、私はサンドイッチ派ですが、こどもはおにぎり派。不器用な私にはおにぎりの形が納得いかない形になることもしばしば・・・「おにぎらず」に挑戦したのはにぎらなくてよいからでした。おにぎらずという名前は、にぎらないおにぎりということで命名されたようで、まんががルーツにあるそうです。おおざっぱにいうと、おかずをご飯でサンドイッチして全型ののりでくるみ、半分に切ったものです。一度作ってみると、食べるほうも手軽で気に入ったようで、リクエストされることが増えました。
本を見ると、具材は卵焼きやウィンナーからきんぴらごぼうなどの常備菜、揚げ物、サラダまでお弁当のおかずになるようなものならなんでもありです。昨年、レシピサイトで有名なクックパッドが食の楽しさを伝えるキーワードを選出するクックパッドアワード2015の大賞におにぎらずを選んだそうで、おにぎらずをテレビや雑誌で見かけることが増えました。わが子の好みはチーズ入り。チーズとウィンナーとか、千切りのキャベツとハムをさっと炒めてスライスチーズとあわせたりしたものが好きなようです。料理の本ではサンドイッチのようにサラダや生野菜をはさんだりしたものもありますが、ご飯と相性のいい味付けの少し濃い目のものをはさむほうが食べやすいようです。

ちなみにそのおにぎらずにとってかわるといわれているのがスティックおにぎりです。駄菓子のような棒状のおにぎりです。どちらもおかずをおにぎりと一体化させることに成功していて、おはしを使わずに食事ができてしまうところが魅力のようです。勉強しながら、あるいは仕事しながら食べられるために広まってきたのではないかと思います。いつもこういった食事だと箸使いやマナーがなおざりになってしまいそうですが、たまにはいいかなと思って遠足や行事のお弁当のリクエストにはせっせとこたえています。実はつくるほうもお弁当箱のすきまを埋める苦労がないのでちょっと楽なのはこどもには内緒です。