アムステルダムで迎えるお正月 オランダ

 

2014年1月

ぐるっと365度、街中いたるところで花火が上がり、その数の多さにビックリ。アムステルダムでは、そこかしこで打ち上がる花火を眺めながら新しい年を迎えました。

この花火は市民が上げていると聞き、さらにビックリ。午後10時過ぎから上がり始め、新年を迎える午前0時には待っていましたとばかりにさらに数が増え、そして深夜2時過ぎまで続きます。

私は宿泊していたホテルから眺めていたのですが、近所ではどうやら道路や広場などで上げている様子。どれだけの花火を準備したのでしょうか。すぐ近くで打ち上げていた人たちは約3時間、休みなく花火を上げていました。「質素」な国民性だと思っていたのですが、「私たちオランダ人は人生の楽しみ方をしっているんだ。」という知人の言葉に納得。ここぞという時には、奮発するようです。日本で売られている打ち上げ花火よりも大きなものが、夜空を彩ります。職人ではなく、普通の若者やおじさんが上げているそうですが、毎年、けが人もでるとか…。

日本の花火大会では色や形・大きさなど様々な花火が、私たちを楽しませてくれます。見る人を引きつけるようにプロの手によってプログラムが構成され、花火師によって打ち上げられます。大きな花火が打ち上げられた後の間には余韻を楽しみ、何とも風情のあるものです。それに対してアムステルダムの花火は、各々が楽しんで上げているので、いくつもの小さな素人花火大会が同時進行しているような感じです。私の想像をはるかに超え、てんでんばらばらにいたる所で上がるたくさんの花火に気持ちも高揚し、花火の違った楽しみ方を知りました。

 翌朝、街を散歩すると花火や爆竹のあとが山のように積まれており、また、道路に飛び散った紙くずを清掃車がせっせと掃除していました。

 

 

さて、もう一つ。大晦日の風物詩といえば「Oliebollen(オリボーレン)」(単数形は Oliebolオリボール)があります。これは粉砂糖のかかった丸いドーナツで、パン屋やお菓子屋、そして屋台で売られていまいます。街を散歩していると、人気のある屋台には行列ができていました。10個、20個とまとめ買いしている人が多いようです


色々な店の物を食べ比べたかったので、1つしか注文しなかったら「本当に一つでいいの?」とお店のお兄さんに念を押されてしまいました。でも食べてみて「もっと買えばよかった」と後悔。私が食べたオリボーレンはレーズンが入ったもので、外はサクッ、中はもちもちとしていて、とても美味しかったです。毎年、オリボーレンランキングなるものも発表されるとか…。オリボーレンは冬になると売り出されるそうなので、その季節にオランダに立ち寄った際には、おやつに一つほおばるのもお勧めです。