グルメガイド本2015
2014年秋、赤と黄色のグルメガイド本が発表された。
2014年12月
ゴー・ミヨ Gault&Millau Belux 2015 28 €
グルメガイド本2015
2014年秋、赤と黄色のグルメガイド本が発表された
特筆はボンボン「Bon Bon」が最高点の19,5を得たことだろう。
それまでは「Hof van Cleve」が唯一保持していたが、これでベルギー料理界には双璧ができたわけだ。ゴー・ミヨは 「完璧など不可能である」との観点から、20点満点をつけないことで有名なので、ほぼ完全と評価したことになる(創刊45年ともなると、稀に満点もあるが)。
Chistophe Hardiquest
「今年のシェフ」となったフィリップ・クレイス(Filip Claeys ) はブルージュのレストラン De Jonkmanのオーナーシェフ。お爺さんが北海の漁師だったというフィリップの得意は魚介類だ。
魚に対する愛着はLes North Sea Chefsという協会を結成して、北海産の無名の魚に敬意を表していることだ。漁で揚がっても人気のない魚は捨てられるが、その魚にスポットを当てた料理は、創作的かつエレガント。なお、ボンボンのシェフChristophe Hardiquest もLes North Sea Chefsに賛同したシェフの一人だ。
「侍」が和食店としては初めて、3つのコック帽、17点を獲得した。さらに総料理長、斎藤氏が40年間にわたる日本料理推進の功で受賞。発表会のガラ・ディナーの席で日本大使石井氏から賞状が進呈された。
当ボナペティオンラインのレストランで紹介したL’Orchidée blanche が「今年のアジアン料理」に輝いた。ベトナム人女性オーナーが27年前にオープンしたベトナム料理の草分け的存在の店である。ベトナム、中華、タイそして日本料理とアジアン料理が一箇所で堪能できる。新鮮な食材とベトナム人のシェフによる美味しい料理は、なにを食べても外れがない。
http://www.bonappetitonline.org/レストラン-ショップ-restaurant-shop/l-orchidee-blanche-2013-02/
ミシュランガイドGuide Michelin Belgique et Luxembourg 2015 21,95 €
ゴー・ミヨの発表があった2週間後の発表会場では、去年2ツ星を得たばかりだが、ゴー・ミヨ新19,5のボンボンの動向が噂の的だったが、今回も前年と同様、フランダース地方のレストラン3店が3ツ星を得た。
3ツ星レストラン:3
2ツ星レストラン:17
1ツ星レストラン:117(11の新しいレストラン)
ブリュッセル近郊の新1ツ星レストラン:
Monde est petit (エテルベーク)、Pigeon Noir(ウックル)、Da Mimmo(ウルウェーサンランベール)、Philippe Meyers(ブレンナルー)。
(The Jane)
長年ビップブルモン(Bib Gourmand)に甘んじてきた、フィリップ・メイエースの1ツ星昇格が喝采を浴びた。またアントワープのThe Janeの1ツ星も、レストランの質といい規模といい、さすが元3ツ星レストラン、オランダのOud Sluis(今は閉めた)のオーナーシェフ、セルジオ・エルマン(Sergio Herman)とその右腕(Nick Brill)である。なおゴーミヨでは16点だ。