2013年11月
2014年版ミシュランガイド本の発表が、11月18日、ゲント市の見本市会場であり行ってきました。招待番号が明記された招待状を持参した本人だけが入れ、代理人では入場できないという仰々しさに、王宮に呼ばれたわけではないのにと笑っちゃいましたが、集まった人々は星つきシェフ達とその家族、レストラン関係者や報道陣など、このイベントを盛り上げるのに充分な人たちで広い会場が埋まっていました。
10時のオープニングを待つ間、高級シャンパンで有名なルイナール(Ruinart)が景気良く抜かれ、オードブルがサービスされ、早くもお祭り気分。遅れて行ったので、既に何人かが舞台に上がっていて、到着したときは新2つ星の発表のときでした。ボンボン(Bon Bon )のシェフ、クリストフ・アーディケストの名が呼ばれたときは、彼のことを次期2つ星と予告した私だったので、思わず「やった~」と内心叫んだものです。もう一人の新2つ星のフラマン人シェフは残念ながら知己がないけれど、二人とも顔を紅潮させ本当に嬉しそうでした。
3つ星は昨年と変わらず、Hof Van Cleve、De Karmeliet、Hertog Jan。その中の一番若いシェフとそのソムリエに祝辞を述べると、「期待はしていたけれど、蓋を開けるまで分からないので緊張していた。今年も取れて嬉しい」と率直な意見。若いコンビでスタートした店は、開店当初から星の呼び声が高く、実際その通りに次々と星をゲットしている。
発表後は報道陣が殺到しフラッシュの光がまばゆくたかれ、テレビ・ラジオの取材で各シェフ達は大忙し。でも星を失ったシェフの中には知っている人も多く、今度会ったらなんていおうかしら・・・。星はいらないと断ったシェフもいるのだし、案外ケロッとしているかもね。