サロン・デュ・ショコラ Tokyo
2015年2月
今年のサロン・デュ・ショコラは、会場が伊勢丹デパートから同じ新宿の新宿NSビルに移り、広くなりました。以前から外国では行われていたデザイナーとのコラボレーションのファツションの展示も初めて登場。会場でしか食べられないイートインやその場で作られるデザートもあります。アンリ・ルルーのクイニーアマン(324円)やジャンーポール・エヴァンのイートインは長蛇の列。手ごろな値段でここでしか味わえないものを手に入れようとする人々の熱気が会場に溢れていました。
デモンストレーションでは、シェフが実際にその妙技を披露し、その場所に参加した人のみが味わえる一品を作ってくれます。私が参加したのはプロヴァンスのショコラティエ フレデリック・アヴェッカーの「プラリネ風味の棒つきギモーブチョコレートかけ」のデモでした(参加費500円)。実際に作れるように、ゼラチンの選び方から、混ぜるタイミング、温度、失敗しないコツなど丁寧な説明に感激。シェフのショコラに対する情熱が直に伝わってきます。今まで味わったことのない味。甘さ控えめのギモーブと中に入っているチョコ、周りにつけたナッツの絶妙なバランスに至福のひと時を過ごしました。
ベルギーからの出展はVAN DENDER,
GODIVA, DEBAILLEUL, NEUHAUS, PIERRE MARCOLINI, BENOIT NIHANT,そして新人Belgian Cuberdonの7店舗です。「キュベルドン」は濃厚なフルーツシロップの外側だけを結晶化させて作る円錐状のユニークなキャンディで、19世紀にゲントで生まれました。またNEW TREE というオーガニック&フェアトレードのナチュラルチョコレートのメーカーは、フルーツやハーブをブレンドしたユニークチョコを出していました。
会場にはたくさんのショコラティエが来日していて、商品を買うとサインをしたり、質問に答えてくれたり、写真を取らせてくれたりと大サービスです。筆者もブノワ・ニアンさんに写真を撮らせてもらいました。サインには、買ってくれた人やプレゼントした人の名前も書いてくれる優しい方で、そのチョコレートと共々ファンになりました。
尚、最初に完売したのはパリに店を持つ日本人、モリ・ヨシダ 。まだオープンして2年ですが、「フランス在住の外国人」としての最高のアワードをC.C.C(Club des Croquers de Chocolat)で獲得したので、注目されたようです。