ラスコー洞窟
もう見ましたか? ラスコー洞窟の壁画展
2015年3月
サンカントネール博物館(Musée du Cinquantenaire)で展示中の「ラスコー洞窟の壁画」展をご覧になりましたか? まだでしたらまだ間に合います。是非お子さんと共に訪れてください。
ラスコーの洞窟は、フランス西南部ドルドーニュ県の渓谷にあるモンティニヤック村近くにある洞窟で、1940年9月、遊んでいた4人の中学生たちが偶然発見した、地下に長く伸びる先史時代の洞窟です。洞窟の側面と天井には900以上もの動物や人の手、不可思議な幾何学模様などが描かれ、今から20万年前のものとは思えない色彩とその躍動的な美しさで、「先史時代のシスティーナ」と呼ばれています。損傷が激しく、実物への入場は1963年以来禁止されているので、これは当時の様子を知る絶好のチャンスといえます。
会場には、当時の様子が実物大に再現してある以外に、クロマニョン人がどのような生活をしていたかを知る手ががりや、ナイフ代わりの石や骨、装飾品の貝など、数々の生活用品も展示してあります。また、壁画に描かれている旧石器時代に生存していた雄鹿、野牛などのみごとな剥製もあり、これを見ると先史時代の画家の観察力の鋭さに目を見はることでしょう。尚、これらの動物の何種類かは、ベルギーのアルデンヌ地方、アンの洞窟(Domaine des grottes de han)に併設されている、250ヘクタールのサファリツアーで見ることが出来ます。www.grotte-de-han.be
ボルドー、シカゴ、モントリオール、ブリュッセルでの展示が終わると、次は東京での展示会。「移動展示会2013年」に選ばれたほどの好企画。日本の混雑ぶりが予想されます。
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