おきなわと台風

2016年8月

 

 

台風襲来中のプールサイドをガラス越しに屋内から撮影。ガラスに雨粒がびっしり.
台風襲来中のプールサイドをガラス越しに屋内から撮影。ガラスに雨粒がびっしり.

日本の夏のリゾートといえば沖縄県。

ただ、リゾートのシーズンは台風の上陸が多い時期でもあります。

夏の沖縄旅行で一度だけ台風に遭遇したことがあります。

 

本州の台風とは違うとは聞いていたけれど、確かに風の強さと波の高さは東京にいると中々経験することのないものです。特にビーチ沿いのホテルは海に面してガラス張りでさえぎるものがないところが多いため、天気のいい時にはエメラルドグリーンの海がグレーに色を変えて白波をたて、ヤシの木が風に柳のようにしなるさまは大変な迫力でした。私の宿泊したところでは、普段は小さい子たちも楽しめそうな屋外プールが、まるで小学生以下禁止の波のあるプールのようになっていました。

地元の人は慣れたもので、タクシーの運転手は客の私たちが横風に声を上げる中、「いやあ、風速30mぐらいまでは大丈夫ですよー。あんまりひどいと休みにしますけどねー」と笑っていました。

沖縄料理の食材である豚の顔などが揃うので有名な那覇市内の市場などは、路線バスが運休だと閉めることが多いとか。車窓から見るレンタルビデオ店の駐車場はいっぱいでしたが、 運転手さんも「こんな日はみんなインスタントラーメン買ってきてビデオ見ますねー。もし停電になってもガスは大丈夫だからやっぱりラーメンですよ」と教えてくれました。

私は、沖縄の人は台風で買い物に行けなくても大丈夫なように乾物を常備していて、ソーミンチャンプルーはその代表的な献立と聞いていたので、ちょっとがっかりしました。

ソーミンチャンプルーというのはそうめんをゆがいて炒め、具は冷蔵庫に入っていることが多いネギやありあわせのツナ缶ぐらいで、醤油で味付けしてできあがりというシンプルなものです。素朴だけどちゃんと献立として名前もついているこの料理に勝手に沖縄の家庭料理を感じていた私ですが、今やお湯を注ぐだけという手軽さに加えてバリエーションも豊富なインスタントラーメンに軍配が上がるのもよく考えれば当然ですね。

嵐の後のビーチ。
嵐の後のビーチ。
ピンクのブーゲンビリヤの中に見える白い小さいのが花。
ピンクのブーゲンビリヤの中に見える白い小さいのが花。

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