Champagnes Moët & Chandon

2015年11月

 

 

日本でも知名度の高いモエ・エ・シャンドン(Moët & Chandon)はフランスの有数なシャンパンメゾンです。1743年創業の同社はシャンパーニュ地方で最長のワインセラーを有しています。地下10~30メートルにあるセラーの全長はなんと28キロ。まるで迷路の様に洞穴が延々と続き、モエ・エ・シャンドンの世界的な成功を肌で実感できます。ブリュッセルから車で約3時間と気軽に行ける場所にあるセラーを見学しました。 


セラー見学は事前にオンライン予約をして、予約当日受付に行ってチケットを購入します。料金は約1時間~1時間半のガイドツアーと、Moët Impérialをグラス一杯つきで€22(2015年現在)。試飲するシャンパンの種類は選ぶことができて、それに応じて値段が変わります。また、オンライン予約では日本語ガイドを選択することができます。

白いチョークの壁
白いチョークの壁

ドン・ペリニヨン像の右手にある入口から建屋の中に入ると、多くの人がツアー開始を待っていました。見学は1グループ約10~20人に対し、ガイド1人。まずはメゾンの歴史の説明から始まり、シャンパン製造方法のショートムービーを観ます(ブドウ収穫~市場にでるまでの映像)。そして地下のセラーをガイドの説明を聞きながら歩き、最後にシャンパンの試飲があります。セラーでのガイドの説明はシャンパーニュ地方についてやブドウの品種、シャンパンの作り方、貯蔵方法、セラーの構造、歴史などです。ガイドはフレンドリーで説明も大変分かり易く、随時質問も受けてくれます。セラーの壁は湿度や温度などの環境を一定に保つのに最適なチョークでできているので、うっかりもたれかかると服が汚れてしまうので要注意です。ためしに指で壁を触ると、やはり白くなりました。


写真をクリックすると大きな画像が表示されます。


周知の様に、シャンパンとは、フランスのシャンパーニュ地方特産のスパークリングワイン(発泡ワイン)です。ただし「シャンパン」と名乗れるのは、シャンパーニュ地方の特定の4県で生産された3種類のブドウ品種を使用、製造段階も「シャンパーニュ製法」と呼ばれる伝統的な製法によらなければなりません。モエ・エ・シャンドンはさらに厳しい独自のルールを設けており、それに沿うことによって安定した品質のシャンパンを毎年作っているそうです。コースの最後にあるショップではもちろんシャンパンが購入できます。




Champagne Moët & Chandon

20 avenue de Champagne

51200 Epernay, France


公式サイト

http://www.moet.com/(英語)

http://moet.jp/(日本語)

※セラー見学のオンライン予約は英語サイトでのみ可能