レストラン Bon Bon    Christophe Hardiquest


2015年12月

 

 

今ベルギーで一番輝いているシェフを問えば、レストラン「ボンボン」のシェフ、クリストフ・アーディケストと答える人が多いと思う。ミシュランの2つ星、ゴー・ミヨでは最高の19,5(ベルギーには2人しかいない)のシェフである。


そのクリストフ・アーディケストに、当サイトの「まかない料理」コーナーに再度登場してもらった。食べるものがない人がいる時代に、食べられるものを捨てるなどできないという彼はレモンの皮一枚でも無駄にしない。そんなシェフが、客に提供した良い部分の食材の端や残りを使って、週何回かはスタッフのためにまかないを作る。美味しいまかないが食べられるスタッフが羨ましい限りだ。


今回は、トロリと流れ出る黄身とリッチで滑らかな口当たりのクリームの得もいわれぬ美味しい一皿で、カリッとした食感のグリーンピースが効いている。前回と同様、しろうとでも出来るので是非試して欲しい。



前回のまかない料理↓2013年8月

http://www.bonappetitonline.org/シェフ-les-chefs/クリストフ-アーディケ-2013-08/


本 My Kitchen Alphabet 

 

レストランのオープン通年15年を記念して「マイキッチンのアルファベット」と題する本を上梓した。【テクニックよりまず素材ありき】とその序文で語るように、良い食材なくして彼の料理はないという。本書はその彼が惚れ込む20の食材のレシピや彼に影響を与えたシェフ達、敬愛する生産者について語っている。

 

レシピは、以前創作し彼を有名にした、スズキ、牡蠣の岩(海苔を使っている)Bar en rocher d’huitresから、近年の創作であるスモークした卵、フローズンさせたウニの粉末添え、帆立貝のチップスL’oeuf fumé à la poudre glacée d’oursin et chips de Saint-Jacquesまでが簡潔な文章で分かりやすく書かれている(仏、英、フラマン語)。


    My Kitchen Alphabet


    Christophe Hardiquest


    Sandrine Mossiat


    Stichting kunstboek 出版 49,90 €


Les Grandes Tables du Mondeのメンバーとなる


2015年10月12日、クリストフ・アーディケストは著名なエリートクラブである「グラン・ターブル・デュ・モンド」のメンバーとなった。グラン・ターブル・デュ・モンドとは、5大陸に渡る世界24ヶ国の例外的に素晴らしい167のレストランのオーナーシェフの集まりで、ベルギーでは、Le Comme Chez Soi(2星), L’Air du Temps(2星), le Chalet de la Forêt(2星), Hertog Jan(3星),l’Eau Vive(2星)など12人がメンバーだ。いずれも完璧な接待、上質な食事、エレガントなダイニングのレストランである。円熟期を迎えますますその冴えを見せるクリストフ・アーディケスト。今後の躍進が楽しみである。


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BON BON


Avenue de Tervueren 453 B-1150 Bruxelles

+32 2 346 66 15


www.bon-bon.be