ハロウィーン
2013年10月
そろそろ木々の葉が色づき始めたニューヨーク。
街中を歩くと、八百屋やスーパーの目立つところにはオレンジ色のかぼちゃがごろごろ転がしてあります。かぼちゃはパイやスープにするとおいしいけれど、大きいカボチャは食べるところはほとんどなく、飾り向け。中身をくりぬいて目や口を彫らなきゃ!
そう、秋といえばアメリカではハロウィーンです。衣装や飾り、配るためのキャンディーの大袋が売り出し中です。かぼちゃをくりぬく道具もスーパーで売っています。こども達は仮装して「Trick or Treat(お菓子をくれなきゃいたずらするぞ)!」と各家庭を回ってお菓子を山のように集めるのを楽しみにしています。出迎える家庭もクモの巣のデコレーションをはりめぐらしたり魔女の恰好で出迎えたり、大人も楽しみます。
昨年はハロウィーン直前にハリケーンが直撃し、ハロウィーンどころではなかった人も多く、有名なグリニッジビレッジのハロウィーンパレードも中止になりました。通常、マンハッタンでは、セキュリティの厳しいマンションもこの日ばかりは外部からの出入り自由になることが多いのですが、安全のためにトリック・オア・トリートが中止になったところもありました。だから今年は不完全燃焼の昨年の分まで盛り上がるのでは?と勝手に予想しています。
仮装にあまりなじみのない日本人の中には、ハロウィーン=お化けと思われる方もいらっしゃるのでは?いえいえ、男の子ならここぞとばかりにヒーローもの、女の子ならお姫様、そして男女関係なく、モノになる人も。私が聞いたことがあるのはオレンジになったなんていう人(おとな)もいました。かわいいハチにさせられちゃった赤ちゃんも見たことがあります。ニューヨークではご当地ものの自由の女神になったかわいい女の子も。
ハロウィーンは祝日ではないので、休みとは限りません。今年の10月31日も平日。こどもが学校を終えてから宿題を終わらせて、薄暗くなってから近所を一緒に回り、帰ってから夕ご飯。そして急いで寝かせて翌日も学校。ニューヨーク市では、小学校低学年の子どもだけでハロウィーンに回ることは安全の面から絶対にないので、親はマネージャーのごとく付き従います。今年も長い一日になりそうです。せいぜい頭に角のついたカチューシャでもしようかしら~って、角が生えているのはいつも通りって家族に言われてしまいそう・・・。