東京の新名所

2015年8月

 

 

いえいえ、いくら私がおのぼりさんだからといって私の体験記ではありません。最近、円安も手伝って増えている外国人観光客についてです。


5年ぶりに東京に戻ってきて気付いたのは外国人の多さです。特に新宿や渋谷では様々な人種の人たちがガイドブックやカメラを片手に歩いています。特に外国人が増えたなぁ、と感じたのは・・・渋谷駅前のスクランブルです。渋谷に行ったことのある人は御存じでしょうが、ハチ公前の交差点は信号が青になると縦横無尽に人が行きかいます。サッカーのワールド・カップや年末年始に警察による通行規制が行われることもあるぐらい通行量の多いところです。


渋谷のスクランブル交差点
渋谷のスクランブル交差点
青信号でいっせいに歩行者が渡りだす交差点
青信号でいっせいに歩行者が渡りだす交差点


十年ほど前に外国人向けの観光バスに乗っているときに新宿駅のあたりを通りかかりました。その時、アジア系の女性に英語で「ここが有名な交差点?」と聞かれた私には質問の意図がわからず、「なんの交差点ですか?」と聞き返したものです。「人がとてもたくさん行ったり来たりするので有名な交差点があるでしょう?」と言われて、そういえば洋楽の歌手のプロモーション・ビデオで出て­­­いたのは渋谷だったな、と思いだし、「ここも人が多いけれど、それは渋谷の駅前の交差点だと思いますよ」と答えたものです。「そこはバスで通る?」と聞かれて「このバスは通りませんよ」と言うと、とてもがっかりしていたので不思議に思っていたのですが・・・。

撮影する人もよくみかける 
撮影する人もよくみかける 

 

 

実際に渋谷駅前の交差点に立つと、ビデオやカメラを持って撮影する外国人観光客の多いこと。一見雑然と、でも人々がほとんどぶつかることなく瞬時に動くのが独特な光景なのでしょう。実際、はじめて来日したアメリカ人に、まずビルから見下ろして交差点を見せてみると感動していました。「渡りたい?」と聞くと、二つ返事で目を輝かせて一生懸命ついてきたものです。渡り切った時にはすがすがしい顔をしていたのが印象的でした。

 

そして、みんな大好き「百円均一ショップ」。これも大きい店舗ならなんでもあると私は思っていたのですが、立地によって全く品揃えが違うんですね。外国人観光客が多いのは原宿の竹下通りあたりの百円均一ショップでしょうか。扇子やのれんなどのいかにも日本のお土産がちゃんと英語表記で売られています。圧巻は食品売り場。ホテルで飲むのかワインとプラスチックのワイングラスを買っていたアジア人も見かけました。ワインはハーフボトルぐらいのサイズで、赤・白・ロゼなんておおざっぱな種類だけではなく、ちゃんと品種が選べます。もちろん百円(税別)!

 

 

そして目立つところには「抹茶」味のお菓子。クッキー、チョコレート、飲料用のパウダー・・・一巡してまた前を通るとえらく品薄になっていて、本当に人気があるんだなぁと感心しました。

 

 

ニューヨークでも抹茶は「Matcha」で通じるぐらい市民権を得つつあり、抹茶ラテをおいているカフェがあるぐらい人気でした。日本では抹茶味のお菓子も原宿だけではなく、全国規模の量販店の浅草店や安いので有名な薬局の新宿西口店など、外国人観光客の多いところでは必ずとりそろえているようです。東京郊外の我が家の近くのスーパーでためしに抹茶味のお菓子をさがしてみましたが、同じものはほとんど見当たりません。抹茶クリーム入りのオレオや抹茶キットカットが試したい方はぜひ外国人観光客の多そうなエリアへどうぞ。

 

百円均一ショップのワインコーナーにはシラー、メルロー・・・etc
百円均一ショップのワインコーナーにはシラー、メルロー・・・etc
抹茶味と緑茶味お菓子コーナーの棚は、次に通りかかった時にはスカスカに
抹茶味と緑茶味お菓子コーナーの棚は、次に通りかかった時にはスカスカに