シャガール
2015年3月
ベルギー王立美術館(les Musées royaux des beaux-arts de Belgique) では、2015年2月28日から6月28日までマルク・シャガール回顧展を展示する。作品は、テート、ニューヨーク近代美術館、ジョルジュ・ポンピドゥー国立美術文化センター、エルミタージュ美術館、名古屋市美術館など20を超える国際的な機関の協力の下、200点以上の作品が展示される大規模なものだ。
1908年の初期の作品から1980年代の最後の巨大な作品までが展示されている。ロシア時代、パリ時代、アメリカ時代などの年代ごとに分かれているので、その時代の画家の精神的な背景(最愛の妻との蜜月、第二次世界大戦でのユダヤ人迫害など)による、色や作風の移り変わりの進展がよく分かる。
ピカソと共に20世紀の偉大な画家の一人であるシャガールのファンタジー溢れた作風は、どの学校にも属さない独自のもので、それはその生い立ち(ユダヤ人)の文化、ロシア文化、フランス文化の混合から生まれた誰にも真似ができない詩の世界である。
フランス時代の1926年から描かれた「ラ・フォンテーヌの寓話」のグワッシュの挿絵は、自然で軽やかな色彩で寓話の世界に引き込まれる。パリのオペラ座ガルニエの天井画やメトロポリタン・オペラ座の壁画の下絵もあり、シャガール好きでなくても興味があるだろう。
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Marc Chagall, Maquettes de costume pour «L’Oiseau de feu» d’Igor Stravinski:Monstre Masqué violet,1945,gouache,encre de Chine et crayon sur papier.Collection privée©Chagall ® SABAM Belgium 2015
les Musées royaux des
beaux-arts de Belgique
Rue de la Régence 3, 1000 Bruxelles
入場料:14,50€ (WE17,50€)オーディオ込み
家族パック:大人2人+若者2人(6~26歳)