ブノア・ニアンのチョコレート

2013年7月

ビーン・トゥ・バー。この言葉ご存知ですか? 知っていたらあなたはかなりのチョコホリック。英語で書くとbean to bar。つまりカカオ豆から板チョコまでという意味です。カカオ豆を輸入してチョコレートを作っているショコラティエは、世界中でもわずか15社ぐらいしかありません。ベルギーのブノワ・ニアンは数少ないその一社。ショコラにこだわるショコラティエの中には、工場に自分の味を特注するケースもありますが、通常ほとんどのショコラティエは、工場製の既成の原材料を購入してチョコレートを作ります。

リエージュ出身のブノワ・ニアンが、長年の夢だったチョコレート作りのため脱サラしたのが2007年。最初は自宅のガレージを改装してのスタートでした。カカオ豆をヴェネズエラやバリの栽培農家から直接輸入。豆の自家焙煎から仕上げまで、全てにこだわるアルティザナルなチョコートを作っています。

各オリジン(原産国)の風味を大事にするためブレンドはせず、レシチンもバニラも加えていないのでカカオ自身の味が堪能できます。

 

プラリーヌ発祥の地ベルギー。板チョコだけでなく、プラリーヌも味のバリエーションが揃っています。2つ星レストラン、コム・シェ・ソワのシェフと共同開発したle Comme Chez Soi は、ユズ、パッションフルーツ、お茶味のセットです。

板チョコのお勧めの食べ方は、何枚かを食べ比べることです。ワインと同様、土壌や風土によりこんなに味が違うかときっと驚くことでしょう。

ブリュッセルではロブで購買できる。

www.rob-brussels.be   www.benoitnihant.be