世界一小さいモーターショー?

                 

 

2012年10月

  

 

グランド・ゼロの跡地があり観光客でいっぱいのマンハッタンのダウンタウンエリア。そこに建設中のマンハッタンで一番高いワールドトレードセンタービルの前にある、ワールドファイナンシャルセンターで、9月の半ば、モーターショーが開催されました。ここは近所のウォール街と並んで金融のメッカのため、ビジネスパーソンでいっぱいです。

 

9月半ば、このファイナンシャルセンターに、地元紙いわく「世界最小の無料モーターショー」が開催されました。「1%の皆さん向けの重厚な車(ベントレー、BMW、メルセデス、ランド・ローバー)から、99%の皆さん向けのお手頃な車(フォード、ミニ、スマート)」*までと、ウォール街占拠運動の地元ならではの紹介が皮肉なのか、受け狙いなのかは微妙なところです。

 

 

行ってみると、観光のついでに見ているような人からコーヒー片手に休憩中らしきスーツ姿や高いヒールでびしっと決めたビジネスパーソンが並んで見ていたり、その間をベビーカーを押しながら通り抜けるひともあり、のどかな雰囲気。一昔前に見た、きらびやかなコンパニオンが立っていて人気車種の前にカメラを構えた人が群がっている東京モーターショーとは大違いでした。無料ですもんね。

  

 

なぜか日本車がみられないのは日本人としては残念。でも、車に関しては、ニューヨークの名物イエローキャブが、環境にやさしく車いすも搭載できる日産の車種にとってかわるという話題でもちきりなので良しとしましょうか。

 

 THE BROADSHEET DAILY紙 9月19日号より筆者訳

 

by 京子