フランソワ・ペレさんのアフタヌーンティ
(François Perret's Afternoon tea)
2012年9月
ある日フランス人のジャーナリストと雑談していて、今、最もクリエイティブなパティシエがシャングリ・ラホテルにいると聞き、夏のある日タリスに飛び乗り会ってきました。
ホテルの名前が東洋風なので、フランス宮殿式の建物を見たとき、一瞬間違いじゃないかと住所を確かめたほど、瀟洒なたたずまいのホテルです。それもそのはず、ここはかのナポレオンを大伯父にもつ、ローラン・ボナパルト王子の旧邸宅。ホテルの中を見学中は溜息のつきっぱなし。プレジデンシャル・スイートルームでは目が点になり、一泊の値段を聞いて、開いた口がふさがらない症候群でした。
さてお目当てのフランソワ君。統率力に優れ人柄も良く、キラキラとした目が印象的な好青年です。パリでカップケーキといえばこの人というけれど、たかがカップケーキ。どこに創作性があるのか?と内心は疑問だった私。無知でした。カップケーキという形の小さな世界で表現する、伝統を踏まえた創作パティスリーでありました。当ホテルでは英国式とはまた違ったアフタヌーンティーが頂けます。フランソワ君の美味しいカップケーキとフランス風のオープンサンド。美味しかったですよ~。
彼の全ては日本洋菓子連合協会の月刊誌ガトーに書きます。拙文ベルギーの郷土菓子も併せてご覧ください。