2013年11月
グルメガイドブックの双壁といえる「ミシュラン」と「ゴー・ミオ」2014年版が11月相次いで発表された。
ミシュランは、優秀な観光ガイド本の緑本とホテル・レストラン紹介の赤本があり、毎年お祭り騒ぎをするのはもちろん赤本のほう。ご存じタイヤメーカーが1900年から発刊している。個人的に大いに利用するのはBib Gourmands の方で、こちらも2014年版が出た。
片や鮮やかな黄色の本ゴー・ミオは、その創刊が1969年と遅いため、日本での知名度はいまいちだが、赤本より影響力があるといわれている。ジャーナリスト・料理評論家のアンリ・ゴーHenri Gault(1929-2000) と Christian Millau(1928-)の二人が始めたレストランガイドである。
両ガイド本のランキングで面白いのが、上位にノミネートされたレストランに微妙な差があることだ。例えば、2014年版のミシュランで新しく2つ星に昇格した2つのレストランを例に取ると、
①Bon Bon(当ボナペティ・オンラインの8月号で紹介)は、ゴー・ミオでは19点で、Comme chez Soi、Sea Grilと並ぶ19点のご三家の一つ。
②Bartholomeusは18点。
ちなみに、ミシュラン3つ星の3店は、Hof Van Cleveが唯一の最高点の19,5で、De Karmelietは18点、Hertog Jan は18,5点となっている。
これでも分かるように、ガイド本でもインスペクター達の個人の差が現れるので、あくまでも参考にするのが賢明かと思われる。今回は1つ星を得ても返上するシェフもいた。
Restaurant Jardin (Knokke)