エッグハント
2014年4月
イースターの頃のベルギーは、どこのショーウィンドーも黄色やピンクのうさぎやひよこに卵のデザインで、春が来たという華やかさにあふれていたような思い出があります。ニューヨークは、「どこもかしこも」というほどではないのがちょっと拍子抜け。
こちらは2月に中華系の春節(旧正月)、3月にアイルランド系のセント・パトリックスデーでそこらじゅう緑になったかと思えばすぐにユダヤ教のプリムを祝うハマンタッシェン(ジャムクッキー)がスーパーのワゴンにあふれる・・・といった具合で年の初めからイベントがめまぐるしく続きます。だからイースターもヨーロッパほどではないのかもしれません。
とはいえ、キリスト教徒の人々にとって重要な行事であるのはもちろんです。キリスト教を信じようが信じまいが子どもたちのお楽しみは、エッグ・ハント(卵探し)です。うちもキリスト教ではありませんが、去年は教会のお墓で行われるエッグ・ハントに子どもと並びました。「墓場で卵探し?!」と、日本では不謹慎だといわれてしまいそうですが、こちらでは子どもたちがバスケットをもらってお墓や木の陰に隠された「卵」をさがします。この卵はプラスチックケースで中にシールや消しゴム、ちいさいおもちゃなどが入っています。平たく言ってしまえば卵型のガチャガチャのようなものです。教会だけでなく、公園や色々なところで子どものためにエッグ・ハントが行われます。クラフト系では卵に色を塗ったりデコレーションをするワークショップもあるようです。
大人の楽しみは、五番街で行われるイースター・パレード。100年以上も続いているイベントで、今年は4月20日開催予定です。これは、趣向を凝らした帽子をかぶった人たちが参加するので有名です。イギリスの競馬場に来る貴婦人のような帽子の人もいれば、なぜ頭にそんなものが・・・という変なものをのっけちゃっている人、近寄れないぐらい大きい頭になっちゃっている人・・・と、もはや帽子ではないかぶり物が多数見られる楽しいイベントです。最近はペットとおそろいの帽子をかぶって参加する人も多いようです。パレードとはいえ誰でも参加できるそうなので、この時期にニューヨーク滞在予定のある方は、ぜひ頭を飾り立てて飛び入り参加なんていかがでしょう?
過去のイースター・パレードの写真はこちらからどうぞ
http://gonyc.about.com/od/photogalleries/ig/Easter-Parade/Baby-Dressed-in-Bunny-Outfit.htm