Les Flâneries Gourmandes

２０１２年１２月

フラネリーとはぶらぶら散歩するという意味。美食の道をあちこち散歩しようというわけだ。小さく控えめな店は、ルイーズ大通りの先にあるステファニー広場の裏側辺りにある。内装はシンプルだが青いプレートや朱色のナプキンなど、料理と同じくモダンテイストだ。

シェフのアレックス・マレーズは幼少のころから食に関して興味があり、兄妹のバースデーケーキを作っていたような少年だった。ナミュールの料理学校在学中の研修で、当時3つ星だったレストラン、コム・シェ・ソワで働いた経験が、彼をこの道に決定的にのめり込ませた。その後もベルギーの有名店で修業。アメリカ、スイスそしてカリブ海の島グアドループではシェフとして働いた彼だ。

最初は豊富な種類のサンドイッチと午後からはデザート皿やパティスリーを出す、いわゆるアフタヌーンティーの店をスタートさせたが、ベルギー人には馴染みがない形式ということもあり、レストランとして再スタートした。

アレックスは土地に優しい農業やバイオに関心が深く、季節の食材を可能な限り地産地消がモットーだ。そのため旬が変わるごと、毎週または10日おきにメニューを変えている。

魚が得意だが肉もある。ワインも自然ワインだ。この手のワインはピンキリだが、なかなか良いものを取り揃えてある。各々の食事に合ったものをグラスワインで頼むことも可能だそうだ。コーラ類はなく、美味しいジュースがある。

ランチが26ユーロ(前菜、メイン、コーヒー)と52ユーロ(前菜2種類、メイン、デザート、コーヒー)。夜のメニューは65ユーロ（前菜3種類、メイン、デザート）。その他お勧めが黒板に書いてある。