La Grande Ecluse
２０１３年２月
パリの街中を走るセーヌ河がパリ市民の用水なら、ブリュツセルのそれはセンヌ河だ。しかしこのセンヌ川、今では地下を流れているため人目にはつかない。19世紀中旬、ブリュッセル市長は中世来あまり姿を変えていない街を、清潔で近代的に変える大々的な都市計画を実行した。下町を流れていたセンヌ川を埋めたて、ミディ駅と北駅を大通りでつなぎ、ホテルや商店街を作った。今のアンスパック大通りである。
ミディ駅の傍の地下を流れるセンヌ川の水門の上に作られたのがこのレストラン。巨大なパイプや梁がむき出しの室内の下を川が流れている。夏には水門を見ながらテラスで食事ができるそうだ。シェフのブルーノ・レスバは、ルレ・シャトーの高級ホテルやパリの三ツ星で働いていたフランス人。食材の質には徹底的にこだわり、メニューには、肉や魚の原産（AOC, labelなど）が明記されている。タイやモロッコ料理などのエスプリと組み合わせた独創的な料理だ。
Boulevard Poincaré, 77 1070 Bruxelles
定休日:土曜昼と日曜日