おしゃれで美味しい究極のエクレア

2016年9月

シュークリームのバリエーションの一つであるエクレアは、どこのパティスリーにも置いてある人気のスイーツだ。細長く焼いたシュー皮にカスタードクリームやホイップクリームを挟んで、上にチョコやモカのフォンダン(糖衣)をかけたものが定番だが、これがトップ・パティシエの手にかかると、華やかで美しい、極上のエクレアとなる。

「エクレア&グルマンディーズ」は、その名の通りエクレアとパウンドケーキやマカロンなどのスイーツの専門店だ。エクレア専門店はブリュセルではまだ珍しいが、もっと驚くことに当店のスイーツを手掛けたパティシエたちが、揃いもそろって超一流のパティシエたちなのだ。パティスリー世界大会2011年の優勝国スペインのジュリアン・アルバレズ、同2013年の優勝国フランスのカンタン・バイィ、2011年にフランス最優秀職人(M.O.F.)となったギヨーム・マビローという豪華さである。

 

彼らの作るエクレアを一言でいえば、フランスのパティスリーや食文化をエクレアという限られた世界で表現したものだ。 例えば、「パリ・ブレスト風 Façon Paris-Brest」。


※写真をクリックすると大きな画像が表示されます。


これはパティスリーの定番中の定番「パリ・ブレスト」を現代風にアレンジしたもので、基本のプラリネクリームがより軽く仕上げてあり、プラリネの粒でトッピングしてある。「タルト・タタン風 Façon tarte Tatin 」は、バニラクリームとリンゴのコンポートを挟んだエクレアが逆折りパイの台に乗せてあり、トップには、キャラメリゼしたシューと並んで、丸くしたマスカルポーネと煮たリンゴが飾られている。その他、フランス料理の有名なデザート、梨のベル・エレーヌを応用した「ベル・エレ―ヌ風 Poire Belle Hélène」、「メレンゲ仕立てレモンタルト風 Façon tarte citron meringuée」、「 塩バター入りキャラメル Caramel au beurre salé」、季節の果物を取り入れたものなど多種ある。

当店のエクレアの特徴は、上下で食感が違うことだ。トップがすこし硬めなのは、シュー生地の上にさらにクロカン(アーモンド入りの焼き菓子の生地)を乗せてダブルで焼いてあるためで、上に飾るトッピングをしっかり支えるためとサクサク感をだすためである(3.90€~)。チョコなどの鏡のように艶のあるフォンダンの完ぺきな仕上げや、創意あふれるデコレーション、極上の味と三拍子揃ったおしゃれで美しいエクレア。さすが一流のパティシエたちだ。

 

またハムやエビ、チーズ、野菜などの旬の素材を挟んだ塩味系のサンドイッチのエクレアもあり、中身とシュー皮が一体となりバゲットより食べやすい(5.50€~)。

※写真をクリックすると拡大されます。

Eclairs & Gourmandises

イートインできるウックル店以外にストッケルと下町にもある。

- Rue de l’Eglise 177A , 1150 Bxl

- Rue Xavier De Bue 67, 1180 Bxl

- Rue de Marche aux Herbes 5, 1000 Bxl

http://www.eclairsetgourmandises.com